プロフィール

ピアノの音色を好きになったきっかけ

プロフィールをご覧くださり、ありがとうございます。

まずはじめに、僕がピアノの音色を好きになったきっかけについて書きたいと思います。

僕がピアノの音色を好きになったきっかけは、15歳( 中学3年 )の夏休みに病床で聴いた『 幻想曲風ソナタ( 月光 )』の第1楽章 です。( 以後、『 月光第1楽章 』と表記します。)

僕は幼少の頃から体を動かすことが好きで、小学校時代は放課後に暗くなるまで友達とサッカーや野球をやり、地元のサッカークラブにも入るようなスポーツ少年でした。

中学生になってからは陸上部・サッカー部・ラグビー部で活動し、生徒会活動にも関わりました。陸上競技では中距離走の県大会で上位に入賞し、高校でも陸上競技を続けようと思っていました。また、もともと好奇心が強く、勉強にも自発的に取り組むような中学生でした。

そんな楽しくて充実した毎日を過ごしながら迎えた中学3年の夏休み。僕の人生を大きく変える出来事が起きました。急な体調不良が続いた後に重い病気を患い、数ヵ月間の静養を余儀なくされたのです。人生で初めての挫折。人生の時計が止まってしまったような感じでした。

周りの友達は青春を謳歌し、高校受験に向けて勉強に励んでいるのに、自分だけはひとりぽつんと取り残され、病気の苦しみと強烈な孤独感に打ちひしがれる毎日。そんなある日、何気なく手にしたクラシックのレコードの中に、『 月光第1楽章 』 はありました。

『 月光第1楽章 』 を初めて聴いたときの感覚は今でもよく覚えています。それは、胸につかえていた重いものを軽くしてくれるような、気分を落ち着かせてくれるような、やさしさと包容力を感じる感覚で、とても慰められました。その日以来、僕は『 月光第1楽章 』 を毎日聴きました。

当時聴いたクラシックの曲の中には明るい感じの曲もありましたが、そういう曲を繰り返し聴く気にはなれませんでした。「 明るい曲を聴いて明るい気持ちになりたい。」とは思わなかったんです。

今振り返ると、悲しい気持ちに寄り添ってくれる『 月光第1楽章 』のあの旋律と温かい距離感が、当時の自分にとって最も心地良かったのだと思います。( 悲しい時に悲しい曲を聴きたいと思うのは音楽療法でいうところの『 同質の原理 』 に基づく心理だということを知ったのは、ずっと後のことでした。)

その頃の僕は音楽に関してはほとんど無知で、ソナタの意味もわからず、月光が第3楽章まであることさえ知りませんでしたが、音楽にはすごい力があるということを自分の経験から知りました。

両親の支えと病院の方々と音楽のおかげで病気は少しずつ良くなり、再び学校に通えるようになりましたが、そのときを境になぜか僕の体は一気に病弱になり、それ以来ずっと、健康には縁のない生活をしています。子どもの頃に描いていた夢も、描いていた人生も、泡のように消えてしまい、多くのものをあきらめてきました。

でも、どんな困難が自分の身にふりかかってきても、いつもピアノの音色に救われてきました。

できることなら健康な体で人生を生きたかった。でも、健康を失ったからこそ得たものもたくさんある。年を重ねるごとにそのことに気づくようになりましたが、その気づきを与えてくれたのもピアノの音色でした。

作曲家の中には、生涯病弱だった人、人生のある時期から深刻な病気や重い障害に見舞われた人が多いことを知ったとき、大変驚くと同時に、慰められました。偉大な作曲家たちの人生と自分の人生の共通点を語るなんてとてもおこがましいですが、偉大な作曲家たちも生前苦しんだんだなぁと思うと、自分も頑張ろうという気持ちになれるのです。

ピアノの音色は僕の人生にとって、何をもっても代えがたい大切なものであり、欠かすことのできない生きる糧であり、精神的支え。ピアノの音色との出会いを生涯大切にしていきたいと思っています。

特に好きな作曲家

クラシック音楽で特に好きな作曲家は、ベートーヴェンとショパンです。

前述の15歳のときの経験がきっかけで、ベートーヴェンがとても好きになりました。 『 月光第1楽章 』 に出会えた後は、ベートーヴェンが作曲したいろいろな曲を夢中になって聴きました。

次に好きになったのはショパンです。高校生のときに親からもらった小遣いでショパンのレコードを買いました。ショパンが作曲した曲にも何度も救われてきました。

20代の頃はベートーヴェンとショパン以外にもいろいろな作曲家の曲を聴き、好きな曲のレパートリーが一気に増えました。20台半ばから後半にかけては身辺でいろいろなことが起きましたが、当時のことを思い出すと、その頃によく聴いていたピアノ曲の思い出も鮮明によみがえってきます。

今まで、いろいろな作曲家が作ったたくさんの素晴らしい曲に出会ってきましたが、自分の人生の常に中心にいた作曲家は、ベートーヴェンとショパンでした。

ピアノ曲はクラシック音楽を最も聴きますが、クラシック音楽以外にも、ニューエイジ、ジャズ、ポップスなど、いろいろ聴きます。中でも、ジョージ・ウィンストンは大好きな作曲家です。ジョージ・ウィンストンの曲は20代後半から30代にかけてよく聴きました。

現在はベートーヴェン、ショパン、ジョージ・ウィンストンの曲を中心に、自分がそのときに聴きたい曲を毎日聴いています。この3人の作曲家の曲以外にも好きな曲がたくさんあるので、聴きたい曲をすぐに聴けるような環境を作っています。

好きなピアニスト

一番好きなピアニストは志鷹美紗さんです。志鷹さんの演奏に出会えたことは僕にとって、15歳の夏に『 月光第1楽章 』 に出会えたとき以来の、運命的な出会いになりました。ピアノの音色が好きになって以来、国内外のたくさんのピアニストの演奏を聴いてきましたが、生活の一部になるぐらい好きになったのは志鷹さんの演奏が初めてです。

志鷹さんの演奏に出会えたきっかけは、You Tube での 志鷹さんの演奏映像でした。その頃はまだ退院したばかりで、自宅で静養中だったのですが、この時期の病中・病後はすごくショパンの曲が聴きたくて、その日も You Tube で 『 バラード第1番 』 ばかりをいろいろなピアニストの演奏で聴いていました。

そして、あるピアニストの演奏が流れてきたときに僕は iPad に視線を移し、ピアニストの名前を探しました。そのピアニストの演奏が他のどんな演奏よりもすごく心に響いたからです。ピアニストの名前の所には 『 志鷹美紗 』と書かれていました。それが志鷹さんの演奏との最初の出会いでした。

その日以来、僕は You Tube で 志鷹さんの 『 バラード第1番 』を繰り返し聴きました。そして、志鷹さんの他の曲の演奏も聴きました。どの演奏も美しく、音楽の素晴らしさを強く感じさせてくれる演奏ばかりでした。

志鷹さんの生演奏が聴きたい。いつしか僕は強くそう願うようになりました。

そして、 You Tube で 志鷹さんの演奏を初めて聴いてからちょうど1年後に、その夢は叶います。

2018年9月8日(土)に東京で志鷹さんのリサイタルが開催されることを志鷹さんのブログで知った僕は、歓声をあげました。しかもそれだけではなく、なんと当日の演奏プログラムに、ベートーヴェン作曲の『 月光 』があったのです!

自分がピアノの音色を好きになるきっかけになった『 月光第1楽章 』を、自分が最も敬愛するピアニストが、自分にとって初めての彼女のリサイタルで弾いてくれるという、すごい偶然。志鷹さんの演奏との出会いに運命を感じずにはいられませんでした。

僕はすぐにチケットを購入。そしてリサイタル当日、志鷹さんの生演奏を思う存分鑑賞したのでした。

志鷹さんが演奏する 『 月光第1楽章 』を聴いたときの感動は、生涯忘れないと思います。

志鷹さんの演奏についてはこのブログでも書いていこうと思っていますが、本当に素晴らしいです。現在は志鷹さんの CD をすべて自宅にそろえ、CD と You Tube で、志鷹さんの演奏を聴いています。志鷹さんの演奏は僕の心の中の深い所まで入ってきて、僕の内的世界を広げてくれます。

志鷹さんの演奏のおかげで、音楽の素晴らしさをより強く感じることができるようになりました。このブログを開設しようと思ったのも、志鷹さんの影響です。僕もピアノの音色の素晴らしさ、音楽の素晴らしさをひとりでも多くの方に伝えていきたいと思い、このブログを始めました。