散歩と自然/新型コロナとメルケル首相

こんにちは。

今、自宅近くの川に来ています。本当は今日、いつもの公園で散歩をしようと思っていたのですが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために公園の駐車場はすべて閉鎖されていたので、公園から少し離れた川まで移動してきました。周囲は静かで、川の流れがよく聞こえてきます。今日はこの場所で、今思っていることなどをいろいろ書きたいと思います。


暦の上では先日から大型連休が始まりましたが、今年の大型連休がこのような状況になるなんて、夢にも思わなかったですね。僕が住む県でも先日、 緊急事態宣言 が出され、5月6日までの間、生活の維持に必要な場合を除き、原則として外出しないことが要請されました。また、不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたいだ移動を自粛することも要請されました( 2020年4月30日 現在 )。

緊急事態宣言が出されたことにより、僕の生活も少し変化しました。仕事ではオンラインのミーティングを取り入れ、友人との交流もオンラインで行うことが多くなりました。

僕はもともと家にいる時間が好きですし、外出する際もいわゆる『3密』の場所に行くことは少なく、ひとりでの散歩やドライブが多いので、今回の緊急事態宣言で外出が制限されていることに対してそれほどストレスは感じませんが、外出して友人らと交流することが好きな父は、結構ストレスを感じているようです。

人との接触のない屋外での散歩やジョギングなどは外出制限の対象外なので父にも散歩を勧めているのですが、ひとりで黙々と歩くような散歩は父には向かないようで、まだ一度も散歩していません。このままだと運動不足で足腰が弱ってしまうので、先日父に散歩用のウェアをプレゼントして、プレッシャーを与えました(笑)。


僕が日頃散歩するコースの中でも特に好きな散歩コースが3つあります。今月上旬、そのうちのひとつの散歩コースで桜が満開でしたので、撮影しました。この日の散歩は辺り一面を彩る満開の桜に魅了され、いつもよりも長い散歩になりました。

この散歩コースから数キロ離れた所にも僕が特に好きな散歩コースがあるのですが、そこはオーストリアのウィーンにある『 ベートーヴェンの散歩道 』の景観や雰囲気に少し似ています。

散歩をするたびに思うことですが、自然はいいですね。希望を持つことの大切さを青い空から教えてもらったり、流れる雲を見て万物流転のこの世に思いをはせたり、雄大にそびえ立つ山々から力をもらったり…。川の流れの快い水音に癒されたり、命わきたつ新緑の木々を見て思わず気分が高揚したり、可憐に咲く花々に命の息吹を感じたり…。


普段、散歩しながらいろいろなことを考えますが、最近考えることが多いのは、やはり新型コロナウイルス感染症のことです。感染拡大よる深刻な事態についての憂慮に加えて、最近は特に、感染拡大にともなう、一部の人たちによる利己的な行動や他者への心ない言動に心が痛みます。

今回のように、自分たちの生活、自分たちの生命がおびやかされるような状況になると、私たちは自分を守るために、家族や友人、ペットたちを守るために、様々な行動を取ります。それ自体はあたりまえのことですが、恐怖にかられ、誤情報を信じてパニックになり、食料品や日用品の買い占めに走る人がいます。あるいは、高額転売する目的で買い占めをする人がいます。

不測の事態に直面していることによって生じるストレスや不満、負の感情により、他者を苦しめたり傷つけたりする人がいます。『 コロナDV 』という言葉が生まれるぐらい家庭内での暴力は増加し( 特に海外 )、人種差別による暴力事件や嫌がらせも世界のあちこちで起きています。

本来ならこういう危機的状況の時こそ、お互い思いやり、医療従事者・介護従事者に感謝し、感染の終息に向けてみんなで協力し合うことが大切なのに、感染者や医療従事者・介護従事者とその家族や子どもに対して差別や偏見の目を向けたり、公共の場所等で自分の近くにいる人を「 感染者ではないか 」と過剰に警戒して不穏な空気を漂わせたり、あるいは、新型コロナなんて自分には関係ないと言わんばかりに勝手な行動をする人がいます。

このような人たちの話を見聞きするたびにとてもつらい気持ちになります。

医療従事者・介護従事者を始め、新型コロナウイルスへの感染リスクと戦いながら働いているすべての人々に対して、私たちは感謝と敬意を表すべきだと思います。新型コロナウイルスに関連した偏見や差別感情を他者に対して抱くことがないよう、私たちは細心の注意を払う必要があると思います。そして、自分が感染しないために、他者を感染させないために、ひとりひとりが気を緩めずに継続的に感染予防のための行動に徹するべきだと思います。


新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に人間社会の弱点が次々にあぶり出され、平時には埋もれ気味だったさまざまな課題が目に見えるようになってきていますね。このような困難な時期においては国のリーダーが発する言葉がとても重要になってくるわけですが、個人的には、ドイツのメルケル首相による4月上旬のスピーチ ( 【 自宅待機 → 検査で陰性 → 復活 】のときのスピーチ/『 クーリエ・ジャポン 』 2020 / 04 / 09 )が印象に残りました。

このメルケル首相のスピーチは上記の 『 クーリエ・ジャポン 』のサイトで全文が読めますが、ここではその中からいくつかの言葉を抜粋したいと思います。

とても辛いですね。わかります。私たちは好きなときに好きなだけ移動し、旅をし、したいことをするのに慣れています。私たちの自由な人生の基本です。ですが突然、こうしていくつものルールや規制ができました。でもこれらは命に関わる重大なものです。

私がみなさんにお約束できるのは、連邦政府を頼ってください ということです。私も昼夜問わず、どうすればみなさんの健康を守りながら、元の生活を取り戻すことができるかを考えています。

親愛なる国民のみなさん、連邦政府と私個人がこの仕事を担うことに期待していてください。それがまさに私たちが取り掛かっていることです。

このことで成功し続けるため、私は今後もみなさんの協力を必要としています。率直に申し上げます。この数週間、国民のみなさんは大きな力を貸してくださっています。我が国の最も良いところが表面化しています。このことに私は感謝しきれません。

私たちは人間社会に生きています。数字ではなく、一人ひとりの尊厳が守られるべきです。

専門家は、要請にみなさんが従うことで、感染カーブを緩やかにすることができると言っています。私たちは、医療システムがコロナ禍という大きな負荷にきちんと対応できる状態にしておかなければなりません。

政治家が簡単にみなさんの心配を取り除くことができるわけではありません。ですが、政府としてできることはすべてやる心づもりでいます。この数日間、ドイツでは過去最大級の財政支援策と社会保障をしています。助成金やローン、短期の休業補償に対する数え切れないほどの手続きが、なるべく官僚的ではない形で迅速にされています。

共に力を合わせて、この危機を乗り越えましょう。それが、私たちにいまできることなのです。

翻訳の素晴らしさもあると思いますが、メルケル首相はとても明瞭でわかりやすい言葉でドイツ国民に語りかけていますね。そして、国民の心に寄り添い、国民をねぎらい、国民に感謝を伝え、「 連邦政府に頼ってください。」 と呼びかけ、最後は「 共に力を合わせて、この危機を乗り越えましょう。」 という言葉で結んでいる。他国のことながら、このスピーチを読んで胸が熱くなりました。


新型コロナがいつ頃終息するかについての予測には いくつかの説 があるようですが、1日も早い終息を祈りながら、引き続き、体調管理に留意していこうと思います。

確率論の話で言えば、『 新型コロナウイルスに感染する確率は交通事故で負傷する確率よりも50倍以上低い。』と主張している学者もいますし、体調管理と感染予防のための正しい行動に徹している限り、感染する確率自体はとても低いと思いますが、現時点ではまだ治療薬やワクチンがないという部分で新型コロナウイルスはとても脅威ですし、感染者が増えれば増えるほど医療従事者・介護従事者の負担は増えてしまいますし、万が一自分が感染して軽症で回復に向かったとしても自分が感染させてしまった人が重症化してしまう可能性があるので、治療薬やワクチン※ が開発されるまでは特にひとりひとりの心がけが大切ですね。


さて、今日はこの後、オンラインで仕事のミーティングがありますので、そろそろブログを終えようと思います。

※2020年5月1日時点での最新情報 → 「 早く大量生産できる 」 新型コロナ国産ワクチン、年内供給を目指す( 『 BISINESS INSIDER 』 )

今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

kenji

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ピアノ愛好家。特に好きな作曲家はベートーヴェン、ショパン、ジョージ・ ウィンストン。ピアニストでは志鷹美紗さんの演奏が一番好きです。田舎暮らし。読書と動物と美術鑑賞も好き。