志鷹美紗さんの CD 紹介 ③ – 「 Romantic CHOPIN 」

昨日は休日だったので、午前中はドライブに行き、午後は前々から行きたかった『 すごすぎる!ねこ展 』( 山梨県立博物館 )に行って来ました。

ドライブに行くときは音楽CDのホルダーを数冊車に持ち込み、そのときの気分で聴きたいCDを車のカーオーディオにセットして自宅を出発します。音楽CDはクラシック音楽が多いですが、クラシック以外のCDも数枚持って行きます。

僕は田舎暮らしで日常的に車を運転しますが、休日のドライブはやはり格別です。後部座席には常に本を数冊置いてあり、ドライブの途中で休憩も兼ねて読書をすることもあります。また、仮眠グッズも車内に置いてあるので、眠くなったら公園の駐車場などで一休みします。

好きな音楽を聴きながらドライブしたり、自然を身近に感じながら車内で本を読んだりする時間は僕にとって最高の休日の過ごし方のひとつで、これからもずっと続けていきたいと思っています。

そんな僕のドライブにさらに彩りを添えてくれているのが、志鷹美紗さんのCDアルバムです。 先日より志鷹さんのCDをこのブログで紹介していますが、第3回目の今日は「 Romantic CHOPIN 」について書きたいと思います 。 このCDは志鷹さんの2枚目のソロアルバムで、Alpen MO によるライブレコーディングシリーズ第2弾として、2014年9月22日にリリースされました。( 9月22日は志鷹さんの誕生日でもあります。)

志鷹さんが今までにリリースされたCD4枚と『 トリオ・プリマヴェーラ 』のCD1枚を時系列に並べると、次のようになります。

「 志鷹美紗ピアノ・リサイタル 〜 ダンテを読んで 〜 」 – 2014年1月24日 リリース

2019年7月24日 のブログ に書きました。

「 Trio Primavera ~ chapel concert ~ 」– 2014年7月7日 リリース

2019年8月14日 のブログ に書きました。

③「 Romantic CHOPIN 」 – 2014年9月22日 リリース

⇒ 今日のブログはここです。

「 Romantic Collection 〜La Campanella〜 」 – 2016年5月8日 リリース

⇒ 後日、ブログに書きます。

「 BEETHOVEN APPASSIONATA 」 – 2016年5月8日 リリース

⇒ 後日、ブログに書きます。

「 Romantic CHOPIN 」の収録曲は以下の通りです。

01.ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2 
02.ノクターン 第4番 ヘ長調 作品15-1
03. 練習曲 作品10 第4番 嬰ハ短調
04. バラード 第1番 ト短調 作品23
05. 即興曲 第1番 変イ長調 作品29
06. 即興曲 第3番 変ト長調 作品51
07. 即興曲 第4番 嬰ハ短調 ≪幻想即興曲≫ 作品66
08. マズルカ 第32番 嬰ハ短調 作品50-3
09. ワルツ 第6番 変二長調 ≪小犬のワルツ≫ 作品64-1
10. ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 作品44
11. ポロネーズ 第6番 変イ長調 ≪英雄ポロネーズ≫ 作品53
12. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22

前述のように 「 Romantic CHOPIN 」 は志鷹美紗さんのデビューアルバムに続くライブレコーディングシリーズ第2弾であり、2009年、2013年、2014年に複数の会場で演奏された曲の中からショパンの曲12曲を抜粋して1枚のCDにまとめたものです。この CD のリリースにあたり、志鷹さんは 当時のブログ に次のように書いています。

ショパンの作品はいつも私に豊かなイメージと音楽の喜びを与えてくれます。皆さまにも楽しんで聴いていただけましたら、とても嬉しいです 。

「 Romantic CHOPIN 」 はショパン好きにはたまらない作品ですが、もうひとつ注目すべき点があります。曲目の解説を志鷹さんご本人が書いていることに加え、ジャケットとバックカードをデザインしたのも志鷹さんご本人。まさに、ショパン一色、志鷹さん一色の作品なのです。バックカードにはねこ好きの志鷹さんらしく、4匹のねこのイラストも描かれています。

僕は You Tube で志鷹さん演奏の『 バラード第1番 』を聴いたことがきっかけで志鷹さんの演奏が好きになりましたので、このCDを購入したときの最初の楽しみは、CD でも志鷹さん演奏の『 バラード第1番 』 が聴けることでした。 『 バラード第1番 』 を始め、このCDに収録されている12曲はどれも素晴らしい演奏ばかりで、この CD はすぐに僕のお気に入りの1枚になりました。

このCDを聴いてすごく好きになった曲があります。それは『 ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 作品44 』です。この曲がこんなに素晴らしい曲だったなんて今まで気づきませんでした。そのことに気づかせてくれた志鷹さんに感謝しています。

志鷹さんが演奏する 『 ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 作品44 』 は本当にすごいです。このCDを聴く前から志鷹さんは最高のピアニストだと思っていましたが、このCDを購入して『 ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 作品44 』を聴いたとき、志鷹さんは正真正銘、紛れもなく、偉才のピアニストだと思いました。

この曲は重苦しい楽想で始まる序奏、繰り返し演奏されるごとに激しさを増していく主部、マズルカ風の中間部、主部の再現という構成になっていますが、志鷹さんの演奏は、オクターブの徹底的な表現力、左手の大音響の迫力、中間部の牧歌的な旋律と悲哀の響き、そして、最後のクライマックスに至るまでのダイナミックな奏法などが大変際立っていて、聴く者を夢中にさせます。このような素晴らしい演奏に出会えると、生きててよかったと思います。

ちなみに 『 ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 作品44 』 はフランツ・リストも賛辞を惜しまなかったぐらいに傑出した作品だと言われているそうですが、志鷹さんの演奏を聴けばそれも納得。 志鷹さんの演奏を聴いて、『 バラード第1番 』『 革命 』『 幻想即興曲 』と同じぐらいこの曲が好きになりました。

このCDを聴いて改めて実感したことがあります。それは、良い音楽との出会いは生きる力の源泉になるということです。生涯聴き続けたいと思えるような音楽に出会えるのはとても幸せなことですし、どんな艱難辛苦に直面しても、自分に力を与えてくれる音楽が近くにあれば、それらを乗り越えていけます。

Romantic CHOPIN 」はショパンが好きな方はもちろんですが、これからショパンの曲を深く鑑賞したいと思っている方にもおススメです。

僕は この CD を志鷹さんのリサイタル会場で購入しましたが、志鷹さんのウェブサイト からでも購入できるそうです。

最後に志鷹さんの演奏によるショパン作曲の 『 子犬のワルツ 』 の演奏動画を共有して終えたいと思います。

志鷹美紗 ピアノリサイタル情報( イープラス )※第1木曜日と第3木曜日の 2:00 ~ 8:00 ( 夜中から朝まで )はイープラスのシステムメンテナンスのため、利用できません。

東京公演:2019年9月23日(月・祝)開演14:00

広島公演:2019年10月12日(土)開演15:00


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ABOUTこの記事をかいた人

ピアノ愛好家。特に好きな作曲家はベートーヴェン、ショパン、ジョージ・ ウィンストン。ピアニストでは志鷹美紗さんの演奏が一番好きです。田舎暮らし。読書と動物と美術鑑賞も好き。