『 Chariots of Fire 』 – ヴァンゲリス 作曲

今日取り上げるのは、ヴァンゲリスが作曲した『 Chariots of Fire 』という曲です。この曲は 1981 年にイギリスで公開された映画 『 炎のランナー 』のサウンドトラックとして使われました。

ヴァンゲリスはギリシャ生まれの作曲家。1970年代から長きに渡って活躍している音楽家で、映画音楽の作曲で国際的に知られるようになりました。この 『 Chariots of Fire 』はヴァンゲリスが作曲した映画音楽の中で最も知られている曲ではないかと思います。

僕がこの曲を初めて聴いたのは、小学校6年生のときでした。当時、地元の高校のサッカー部が全国大会で準優勝に輝き、そのサッカー部のそれまでの軌跡をたどるドキュメンタリー番組が地元のローカルテレビで放送されたのですが、その番組のBGMに使われていたのがこの曲でした。

当時の僕は夜暗くなってもわずかな外灯をたよりにずっとボールを蹴り続けたり、冬には庭に積もった雪でサッカーゴールを作ってシュートの練習をしたり、地元のサッカークラブに所属して週末には東京などに遠征に行ったりという、絵に描いたようなスポーツ少年でした。

でも、県外には歯が立たない強豪チームがたくさんありました。( 当時対戦したチームの選手の中にはその後Jリーガーになった選手もいました。)試合で大敗し、あまりの実力の違いを見せつけられた僕とチームメイトは遠征の度に意気消沈。強敵の存在にくやしさをかみしめていたちょうどその頃、地元の高校のサッカー部が全国大会で準優勝したのです。僕は自分のことのように喜びました。まるでその高校のサッカー部が自分たちの代わりに雪辱を果たしてくれたんだと思わんばかりの喜びようでした。

そして、前述のドキュメンタリー番組で選手達が毎日厳しい練習に励む様子や、敗戦続きによる苦悩、挫折、そして挫折から復活して準優勝を遂げるまでの軌跡を知り、少年の僕は涙を流しました。さらに、番組のクライマックスでこの『 Chariots of Fire 』が流れたときは感動が最高潮に達しました。 この曲は淡々と一定のリズムで同じ旋律が繰り返される中に静かな情熱や希望を感じる曲ですが、子どもながらにすごくいい曲だなぁと思いました。

それ以来、サッカーや陸上競技の練習中にこの曲の旋律をときどき思い出したり口ずさんだりして自分の気持ちを高めていました。

人生何が起きるかわからないもので、あれほどスポーツが好きだった僕は高校では文科系に転ずるのですが、それ以降も自分が何かの悩みや葛藤に直面した際にこの曲の旋律を思い出すことがときどきありました。そういう意味では、この曲は15歳までの僕の青春時代に彩りを添える曲であるだけでなく、弱気になりがちな自分を鼓舞して平常心に戻してくれる曲のひとつとして、現在も僕にとって大切な1曲になっています。

最後に、William Huang さんによるこの曲の投稿動画を共有して終えたいと思います。

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ピアノ愛好家。特に好きな作曲家はベートーヴェン、ショパン、ジョージ・ ウィンストン。ピアニストでは志鷹美紗さんの演奏が一番好きです。田舎暮らし。読書と動物と美術鑑賞も好き。