今日取り上げるのは、シベリウス作曲の『 樅( もみ )の木 』 です。毎年1月と2月は僕にとっていろいろな意味で試練の時期で、ピアノ曲の選曲もこの時期特有のものになるのですが、今年の冬( 2019年1月・2月 )は特にこの曲が心にしみました。
シベリウス( 1865 – 1957 )は フィンランド生まれの作曲家。フィンランドには行ったことはありませんが、景観がとても美しい国という印象があります。 オーロラは特に有名ですね。画像を見ているだけでもうっとりします。野生の動物たちもタフに見えますね。










シベリウスはオーケストラ作品で知られていますが、ピアノ曲も小品を中心に数多く残しました。『 樅の木 』は 「5つの小曲集 」という、全てに木の名前のついた5曲からなる曲集に含まれています。 コンサートなどでは、これらの5曲が全曲通しで演奏されるというよりは、単独の曲として演奏されることの方が多く、中でも 『 樅の木 』 が一番演奏されているようです。
日本では、フィンランド音楽の第1人者である 舘野泉さんがこの曲を紹介したことにより、この曲がさらに有名になりました。
『 樅の木 』の演奏動画もいくつか投稿されていますが、志鷹美紗さんのリサイタル映像を共有したいと思います。この映像は志鷹さんが 2017年9月に銀座王子ホールで行ったリサイタル( 東京公演 )で演奏されたときの映像です。
この日のリサイタルのプログラムは、ショパンのバラード全曲( 1番・2番・3番・4番 ) と ベートーヴェン の熱情という、すごい内容だったのですが、それらの演奏をすべて終えた後に、アンコールで 『 樅の木 』 を演奏されました。幻想的な雰囲気が漂う、とても素晴らしい演奏です。
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